非日常
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普段通りの執務室。高く詰まれた書類に変わる事の無い風景。ただ一つ俺のだーい好きな鬼秘書を除いては、ね。




「あの、鬼男くん」



「なんですか?」



「…ごめん、よく聞こえなかったからもう一回言ってもらっていい?」



「っ…、だから」






「好きです」











え、え…今この子なんて言いました?普段俺がどんなに好きって言ってってせがんでも華麗にスルーされるか爪で刺されるだけだったのに…。とりあえず目の前で顔真っ赤にしてる鬼男君を食べてもいいよね、今すぐに。





「うあっ!なにしやがんだ、この変態が!!」



「え、待っ…ぎゃあああ!!!」





ちょっと腰触ったら見事に刺されました。うーむ、最近この子戦闘能力高くなったよね。ってしみじみ話してる場合じゃなくて、鬼男くんの考えてる事が全く判りません(泣)





「ね、鬼男くん」



「はい」



「いきなりどうしたの?風邪、ひいてるとか」






熱測る為に額つけただけなのにあからさま動揺してるよ。あーもー、ほんと可愛いなぁ鬼男くんは。でも手だしちゃダメだよ?俺のだから。






「アンタが…っ」



「ん?」



「素直な人が…好きだって聞いたから、っ」



「…………ごめん、それ誰から聞いたの?」



「…下界に降りた時、曽良さんから聞きました」





あーうん、曽良にそんな事言った覚えないんだけどね。それにどんな人が好みだとかタイプ云々より俺は鬼男くんが好きなんだけど。たぶん曽良もちょっとしたからかいのつもりで言ったんだと思う。あの腹黒弟子男ならやりかねないし。

とりあえず曽良GJ!!



顔を真っ赤にしたまま俯く鬼男くんを抱き寄せる。瞬間驚いたようにびくりと震える身体。





「だいお…っ」



「鬼男くん、大好きだよ」







そう耳元で囁いたら照れ隠しに胸板へ顔を埋めてきた。どうしよう…にやけ止まんない。





「鬼男くん…俺、嬉しくて死にそう」



「元々僕たち生きてませんけど」



「んー…それぐらい嬉しいってこと」






なんですか、それ…とくすくすと笑う鬼男くんにどうしようもなく愛しさが募り感情に流されるままゆっくりと額へ口付ける。ダメだ、やっぱり我慢できないかも。





「っ、どさくさに紛れてどこ触ってんだ!!」



「えー鬼男くんが誘ってきたんでしょ?」



「え、あ…ほんとにやめ…っ」





勿論美味しくいただきました。
あ、そうだ。曽良に今度お礼しとこー。














(芭蕉さん、先日風流さんから教えて頂いた甘味処行きませんか?)

(うん!でもあの店、高いよ?松尾そんなに金持ってないし…)

(大丈夫です、いい稼ぎ処見つけましたから。最初から貴方の金なんて当てにしてませんよ)

(…何気に酷いな、君)











--------------


あー…一発目からばかっぷるですみませn←

鬼男くんは閻魔に対して上手く素直になれない事に一人悶々と悩んでます。

閻鬼は閻魔が押せ押せな感じになると思います^^
曽良くんはあの後、閻魔からちゃっかり礼金頂きました(笑


次は芭曽書こうかなー
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