イ・ホソン



イ・ホソン(李昊星 1967年7月17日生)
 [韓国・プロ野球選手]


 全羅南道順天市出身。光州第一高等学校時代の1983年に大統領杯全国高校野球大会、黄金獅子旗全国高校野球大会、鳳凰大旗全国高等学校野球大会に出場し優勝した。延世大学校時代の1989年にアジア野球選手権大会に出場し優勝し、体育勲章麒麟章を受賞した。

 1990年にへテタイガースに入団。翌年に21本塁打、25盗塁を記録している。ヘテ在籍中4度の韓国シリーズ優勝に貢献し、1990年代後半には4番打者として活躍し、ゴールデングラブ賞も2回獲得した。ファンからは「人差し指で釘を打ち込める怪力を持つ」と言われていた。

 2001年に第3代プロ野球選手協議会会長に就任。その年のシーズンを最後に球団から退出通告を受け引退した。

 引退後はコーチへのオファーを断り実業家に転身する。光州市に結婚式場「ホソン・ウエディングプラザ」を開業するが、2003年に廃業した。その後、家族を保証人として10億ウォンの融資を受け、順天市でスクリーン競馬場事業を始めるが、市民団体の反発を受け認可が遅れ倒産した。2005年に不動産投資に絡む詐欺容疑で逮捕され、2ヶ月後に保釈されたが借金が返済できず、妻と別居し逃亡した。

 2008年2月下旬、イ・ホソンと内縁関係にあった食堂経営の45歳の女性と3人の娘の一家4人が失踪する事件が発覚した。同年3月10日、ホソンはこの一家失踪事件の容疑者として指名手配された。ホソンは同日にソウル市内の漢江で水死しているのが発見され、また同日夜には和順郡内の共同墓地で失踪した一家4人の遺体が埋められているのが発見された。

 その後の調査で、2月18日に女性が銀行から1億7000万ウォンを引き出していたこと、ホソンが日雇い労働者を集めて父親の墓を作る名目で穴を掘らせていたこと、ホソンが遺体で発見される直前の9日夜に知人女性と会い別れの言葉を残していたことが判明した。また、自殺をほのめかすような内容の手紙を兄と野球協会長に宛てていた。このことから警察はホソンが4人を2月18日に単独で殺害した後、翌日未明に墓地に埋葬し、3月10日3時頃に漢江に入水自殺したものと推定した。

 2008年3月10日死去(享年40)


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