マリカ・ウフキル



マリカ・ウフキル(Malika Oufkir 1953年4月2日生)
 [モロッコ・長期間過酷な監禁生活を送った人物]


 5歳の頃、モロッコ国王ムハンマド5世の娘であるアミーナ王女の遊び相手として養女に迎えられた。マリカ・ウフキルの父親であるムハンマド・ウフキル将軍は内相、国防相を歴任し、ハサン2世の厚い信頼を得ていた。しかし、1972年にハサン2世が搭乗するボーイング727機にモロッコ空軍の軍用機が砲撃する撃墜未遂事件が発生、事件の首謀者であったウフキル将軍は処刑された。

 事件の数ヶ月後、父親が起こした事件のためにマリカ・ウフキルとその家族は1973年から1977年まで、モロッコの南にある廃墟に軟禁された。1977年にサハラ砂漠の監獄に移され、さらに過酷な監禁生活を送ることになった。1987年、マリカを含む数人が脱獄を決行し、監禁生活の事実が全世界に知られることになった。脱獄したマリカは逃走中に自分達の事実を伝えるため政治家やアーティストに20通ばかりの手紙を送ったが、返事があったのはアラン・ドロンただ一人だったという。モロッコと利害関係のあるアラン・ドロンは弁護士を通じて「政治的立場をとるつもりはないが、マリカ・ウフキル達に友情を伝えてくれと言い、物資面の援助や裁判費用も払う用意がある」と伝え、マリカはこの厚意に心底感動したと語っている。

 マリカはその後4年間はモロッコの監視下に置かれたが、1991年に晴れて自由の身となり、マリカと家族の多くはフランスに移住した。1999年に自らの体験を綴った「La Prisonniere」を出版し、ベストセラーとなった。他言語にも翻訳され、日本では「砂漠の囚われ人マリカ」として出版された。現在はフランス人と結婚し、アメリカに在住している。


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